2018/05/08

MacPro (2012) 改造 (m.2 NVMe SSD追加)



今回やったこと

mac Pro (mid 2012)に対して、
・筐体内の大掃除
・m.2 NVMe SSDをPCIe変換ボードを使って取り付け、起動ディスク化を試みたこと



まずは筐体内を大掃除。これはロジックボード、各PCIeカードを取り外して、ヒートシンクとファンのホコリをブロワーで吹き飛ばしておしまい。これだけ。これだけなのにファン音が大分静かになりました。掃除は大事ね。




次に、m.2 NVMe SSDを取り付けようとしました。

結論から先に書きます。m.2 NVMe SSDは「OS起動ディスクに出来ません」でした。ただ、「他のドライブとFusionDriveにすることでOS起動ディスクにする」ことは出来ました。



以下、やったことと手順メモ。

やったこと。
1.m.2 NVMe SSDをPCIe接続して起動ディスクにする事を試みる。
2.内蔵SATA SSD RAID0とPCIe SSDをFusionDisk化して内蔵ドライブの高速化を図る。

用意した部品はこれ。
Samsung SSD 500GB 960EVO M.2 Type2280 PCIe3.0×4 NVMe1.2
EasyDiy PCI-Express x4接続 M.2スロット増設インターフェースボード

・まずはPCIeドライブを組み立てる。こんな感じ。

PCIe変換ボード

m.2 SSDと変換ボード

変換ボードにSSDカードを差し込む

ネジ止めする

Mac Pro (Mid 2012)

PCIeの空きポートに変換ボードを差し込む

1.変更前環境
・SATA Crucial CT500MX200 x2 Raid0
・SATA 2TB HDD
・OS X Sierra

事前のSATA SSD Raid0 のディスク速度はこのくらい。


これに対して、Samsung 960 EVO 500GB NVMeドライブをPCIe接続して起動ドライブとすることを試みた。

1.PCIe NVMeドライブはHigh SIerraでないと認識しないので、Sierraをバックアップしておく。内蔵のSATA HDDを3つにパーティション分けして、Carbon Copy Clonerでパーティションごとバックアップを取る。そしてバックアップドライブからの起動確認。問題なし。
また、別パーティションにTimeMachineでバックアップを作成しておく。こちらからの起動も問題なし。

2.Sierraに対し、High Sierraのアップデートインストールをかける。するとシステム(BIOS?)のアップデートがかかるので、そのままインストールする。(写真撮り忘れ)

3.再起動後、High Sierraのアップデート(2018-001)が出てくるので、インストールする。

4.ここで、USBインストーラを作成する。(ここで作る意味はなく、真っ先に作っておいても変わらないかもしれない)

5.PCIe SSDを組み込む。

6.USBインストーラから再起動して、ディスクユーティリティでPCIeドライブが見えることを確認する。


7.PCIeドライブをMac OSX拡張(ジャーナリング)でフォーマットして、HighSierraをインストールする。

8.電源断後、PCIe以外の他のドライブを外して起動する。

9.だがしかし、起動しない(フォルダにクエスチョンマークのアイコンがでる)



内蔵SSDからHigh Sierraを起動すると、取り外し可能Volumeとして認識はしている。ちなみに速度はこんな感じ。超速。

これを起動ドライブとしたい。が、起動できない。
High Sierraのインストールディスクからは見えているし、インストールも出来る。だが、Opeionキーを押しながら起動しても、起動ドライブとして認識しない。

試しにrEFIndをインストールしてみる。
やっぱり起動時に認識しない。

ここでもう一度m.2 SSDの情報を調べてみると、m2. SSDにはNVMeとAHCIの物があり、使えるSSDはAHCIの方と言うことらしい。(´;д;`)エー
しかも古いメモリと言うことで品薄のためか、AHCIメモリはかなり高い。Apple純正で良いんじゃね?って位高い。

ここで、意地でも起動させるべく、いろいろ試した。

・APFSでフォーマット、インストーラからインストール
→だめ
・Mac OS拡張(ジャーナリング)でフォーマット、内蔵SSDのHigh Sierraを復元
→だめ
・Mac OS拡張(ジャーナリング)でフォーマット、内蔵SSDから起動して、CCCで復元
→だめ
・PCIe SSDをFATでフォーマット後、Mac OS(ジャーナリング)で再フォーマット、インストーラからインストール
→だめ
・Mac OS拡張(ジャーナリング)でフォーマット、USBインストーラで起動してTimeMachineから復元
→だめ

ほかに手があるなら教えて欲しい。

いろいろ調べてて、どうもPCIeのディスクがdisk0に割り当てられるので、起動時に起動パーティションを読みに行けないのが原因っぽい。そこで、PCIeのディスクをdisk0以外に割り当て、別ドライブから起動シーケンスが走るようにしてみようとしたのだが、やり方が判らなくてうまくいかない・・・。そもそも出来ないような感じ。



うーん・・・このままだとせっかく買ったm.2 NVMe SSDが無駄になる。別の手を考えよう。で、参考にしたのはこのサイト

旧Mac ProにNVMe対応のM.2 SSDを起動ディスクにしてみる


これで、内蔵SSD(RAID0)とm2. PCIe SSDとをFusion Driveにしてみることを試みる。まずは内蔵SSDでRAID0を作成する。これはすんなりいく。これに対して、PCIe SSDと内蔵RAIDボリュームでFusionDriveを作成する。これが・・・通った!

このボリュームに対し、USBインストーラから通常インストール・・・は、出来ない。こんなエラーが出て止まる。


なので、HDDに作成したCCCでバックアップしたドライブから起動、バックアップの内容をFusionDriveにコピー。で、再起動。起動した!起動後、OSバージョンアップが来る(2018−001)が来るので、インストールして再起動。起動したー!。

で、ディスク速度はこんな感じ。


内蔵SATA SSD RAID0よりは速いけど、m.2 PCIe SSDよりは遅い。まぁ、動いたからこれでいいや。体感速度は大分早くなった感じがするが、ときどきプチフリする感じもある。この辺はシステムパラメータチューニングの世界になるのか。

サブ端末ならもう少しいじってみるところなんだけど、今回はメイン端末だったので、この辺でお開き。OSの復元(ソフトの再インストール)をして、環境構築をしておしまい。

あとは、この辺のアダプタを試してみたかったけど(m.2 SSDは無駄になるけど)、懐的事情から見送り。
Tempo SSD Pro Plus 6Gb/s SATA Dual 2.5" SSD PCIe 2.0 Card with eSATA Ports [TSATA6-SSDPS-E2]

こっちの方ならもっと速度が出るみたいだけど、お値段がねぇ・・・m.2 SSDを買わずに最初からこっちを選んで居れば良かったと後悔。

ま、しかたない。ROMアップデートして、m.2 NVMe PCIe SSDから起動できるようになる日を待ちましょう。

あとは、これで合計1.5TBにもなった内蔵SSDをどう扱うか・・・そんなにもいらないんだよなぁ・・・