2019/05/02

MacPro (2012) 改造 (m.2 NVMe SSD RAID構築)

前回 (MacPro (2012) 改造 (m.2 NVMe SSD活用))、m.2 NVMe SSDにユーザフォルダを逃がすということをした。
今回、m.2 SSDを4枚挿してRAID化できるというPCIeカード、ASRock「Ultra Quad M.2 Card」でRAIDを組む事ができるか?と言うことを試してみた。
購入したのはこれ。

  • ASRock「Ultra Quad M.2 Card」
  • Western Digital/WD Blue WDS250G1B0C

なぜSSDが1枚なのかというと、動かなかった時のダメージを小さくするためと、以前から挿していたSSDが流用できないかと考えたため。(他の記事を読むと、4枚統一しなくても動くらしかったので)

ちなみに前回購入したのがこれ。
  • Samsung SSD 500GB 960EVO M.2 Type2280 PCIe3.0×4 NVMe1.2
取りあえずは、メモリカードをボードに組み込み。そして取り付け。ちなみにOSはHighSierra。



OSを起動すると、外付けディスクとして認識されました。AmorphousDiskMarkを回すと、こんな感じの速度。

960EVOがこんな感じ。

ちなみに内蔵のSATA SSD単体の速度がこんな感じ。

全体的に速度速度が上がっているのがわかります。

さて、これで内蔵m.2 SSDをUltra Quadに2枚挿して、どうなるかと。

……認識しないよ……orz
正しくは、1スロット目に挿したカードだけ認識する状態。これが、macのシステム側の制約によるものなのか、SSDカードの相性によるものかはわからない。2枚認識しないかと、色々と試してみた。

  • カードの挿し位置の交換→ダメ
  • SSDスロットの変更→ダメ
  • カード番号の変更(複数挿しの時のカード番号を指定するディップスイッチがカード上に実装されている)→ダメ
  • PCIeスロットの変更→ダメ

うーん・・・

あと、NVMeカードをよく見ると、960EVOは切り欠きが1本(M Key)なのに対し、WD Blueは切り欠きが2本(B&M key)。B&M keyだとSATAって事になってるんだけど、WD Blueの仕様上はPCIe3.0x2ってことになってるし・・・
この辺、調べてもイマイチはっきりしない。最初から970EVO買っておけば良かったな。
試しにSSDカードをもう一枚買って試すという手も考えてみる。

【追記】PLXスイッチチップが入っていないということで、1枚めしか認識しないようだ。


なので、この状態で活かす方法を考える。

以前、これを試した。
  • SATA SSDとPCIe SSDのFusion Drive化
  • ユーザーフォルダをPCIe SSDに逃しての高速化
ここでふと思いついた、というか、何故これを試さなかったのかという。
  • SATA SSDとPCIe SSDのRAID0化
やってみた。

できた〜!
意外とあっさりとできた。RAID0なので、容量はディスク中最低容量のWD Blueの250GBに揃って、x4で1TBということになった。

それで速度はこんな感じ。

シーケンシャルのRead/Writeはかなり早くなってる。ただ、4KのRead/Writeが遅いなぁ。なんでだろう?
RAIDのチャンクサイズを変えたり、構成を変えてみたけど改善せず。うーん??

システムレポートをみると、Ultra Quadに挿した960EVOはリンク速度が2.5GT/sでリンク幅がx4、PCIe変換カードに挿したWD Blueはリンク速度が5GT/sでリンク幅がx2。この辺が関係しているのだろうか。960EVOはPCI-e x4、WD BlueはPCI-e x2、だからまぁそのとおりの表示になってる。リンク速度が気になるけど。だから、WB BlueをPCI-e x4のカードに変えると、結果が変わってくるのではないかと思う。

ついでにSATA SSDのリンク速度をみると3ギガビット・・・そういえばmac pro mid 2012はこの仕様だったか。ディスクは6ギガビット対応なので、この辺がボトルネックになっていそう。TRIMがオフになってたので、ついでにオンに変更しておいた。

まぁでも、BlackmagicのDiskSpeedTestを試すと、それなりの速度は出ている。

なーんか納得がいかないけど、こっちで速度が出てるから良しとしよう。
でもなんともモニョる結果だなぁ。やっぱり970EVO買って試してみるべきかな?